改正RoHS指令の適用除外用途一覧
2011年7月21日に改正RoHS指令が2011/65/EUとして発効されていますが、旧RoHS指令にあった適用除外項目の内容が若干変更されて改正されています。
適用除外項目については、2011年9月25日付でEU官報に公布されている分と、その誤記修正版が2011年9月29日に公布されており、改正RoHS指令では、この適用除外用途はANNEXV(付属書3)に収載されています。
最新版は、RoHS2:AnnexV(付属書3)の適用除外用途一覧でまとめています。
ANNEXVおよびWの適用除外用途と対象カテゴリとの関係
改正RoHS指令では、ANNEXVおよびWに適用除外項目がリスト化されています。
内容が若干改正されているものの、ANNEXVは以前からある適用除外リストと同等のもの、そして今回のRoHS指令改正により、ANNEXWが追加になったと考えてよいと思います。(ただし、有効期限付になった項目があるので注意が必要です。)
ANNEXVはカテゴリ1〜11に共通する適用除外用途ですが、ANNEXWについては、カテゴリ8および9のみの適用除外用途の一覧になります。
最新版は、RoHS2:AnnexW(付属書4)の適用除外用途一覧でまとめています。
また、適用除外用途として期限が定められている項目については、更新を求める場合は期限の18ヶ月前までの申請が必要です。
申請したからといって必ず適用除外期限が延長されるということではないので、代替品への切換えについては常に意識しておく必要があります。
改正RoHS指令の適用除外用途一覧とANNEXV・Wの関係関連記事
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