ヨーロッパ各国の連合体、共同体など一覧(2014年1月現在)
欧州連合(EU)、欧州自由貿易連合(EFTA)、欧州経済地域(EEA)など、ヨーロッパ各国の連合体、共同体などはREACH規則やRoHS指令、CEマーキングの対象国として深い関わりがあります。(欧州経済地域は欧州経済領域とも呼ばれています。)
EUの法令対象国をどう考えればよいか、まとめます。
欧州連合(EU)
<加盟国:計28ヶ国>
アイルランド、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク
<EU加盟候補国:計5ヶ国>
アイスランド、セルビア、トルコ、マケドニア(旧ユーゴスラビア)、モンテネグロ
欧州自由貿易連合(EFTA)
<加盟国:計4ヶ国>
アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、スイス
欧州経済地域(EEA)
欧州経済地域(EEA)は、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国が欧州連合(EU)に加盟することなく、EUの単一市場に参加することができるよう設置された枠組みです。(EEA協定第128条では、EUに新規加盟する国は、EEAにも加盟しなければならないと定めています。)
EUの立法には関わらない(参加しない)のですが、原則的にEUの法規制を受けます。
<参加国:計31ヶ国>
- EU加盟国(計28ヶ国)
アイルランド、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク - スイスを除くEFTA加盟国(計3ヶ国)
アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン
スイス
スイスはEFTAに加盟している一方でEEAには加盟していませんが、スイス−EU間では人やモノの移動などについての協定(EEA協定のようなもの。ただし内容は異なる。)を締結しており、RoHS指令等はEUの法規制と同等内容の法令を制定しています。
国内法があるかどうかによっても異なりますが、基本的には、EUの規則や指令等で、「(Text with EEA relevance)」と記載があれば、法令適用対象国と同等に扱えばよいでしょう。
トルコ
EU加盟候補国であるトルコはEUと協調関係にあり、RoHS指令やREACH規則、CEマーキング等のEUの法規制に準拠した法令(法律)の整備を進めています。
ですので、基本的にはこれらの法令適用対象国と同等に扱えばよいでしょう。
ただし、例えばRoHS指令の場合、「RoHS指令に準拠している旨の表示ラベル」が必要等、EU-RoHS指令とは異なる内容を含んでいることがあるので、確認が必要です。
EU、EFTA、EEAとEUの法令対象国関連記事
- EU加盟国一覧
- EU(欧州連合)の加盟国および加盟候補国の一覧です。また、規則や指令、決定などの二次法との関連について解説します。
- EU法令「規則、指令、決定」とは
- EU(欧州連合)の法令体系について解説します。EUには一次法や二次法などがあり、RoHS指令やREACH規則は二次法に該当します。
- EUの法令「EEC、EC、EU」の違い
- EU(欧州連合)の規則、指令、決定等の法令は、「EEC、EC、EU」と番号、年の組み合わせで番号がついています。「EEC、EC、EU」の違いを解説します。
- EUの「規則、指令、・・・」の対象国
- EU(欧州連合)のREACH規則やRoHS指令、CEマーキング等の法規制対象国を解説します。