EU加盟国と法体系


英国は2020年2月1日、EUから離脱しました。(「合意なき離脱(ノー・ディール)」は回避されました)
英国へ製品を輸出している企業やその企業に関連する商流にある企業については、RoHSを含めたCEマーキングに代わる対応が新たに必要になる可能性があります。
※ちなみにUKCAマーキングについてはJETROの概要解説ページを参考に。

EU加盟国と規則、指令等の適用範囲

EU(欧州連合)は、ベルギー、ドイツ(加盟時西ドイツ)、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダの6ヶ国による1952年の欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)設立から、現在のEUの元となる欧州経済共同体(EEC)を創設し、その後、第6次拡大までが行われています。
2018年5月現在、EU加盟国は28ヶ国、EU加盟候補国は5ヶ国です。

 

REACH規則やRoHS指令のような「規則、指令」等の二次法は、EU加盟国内で適用されることになります。
「規則」はEU加盟各国で同じ規制内容が適用される状態になり、「指令」はEU加盟各国内の法律で規定されたものがルール(規制内容)になります。
(規則、指令、決定等の適用は、EEAの場合もあります。詳しくはこちらのEU、EFTA、EEAとEUの法令対象国のページを参照ください。)

 

EU加盟国一覧(27ヶ国)

※EUは2020年2月1日、EUから離脱しました。
アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ(加盟時西ドイツ)、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク

 

原加盟国

ベルギー、ドイツ(加盟時西ドイツ)、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ

 

第1次拡大(1973年)

デンマーク、アイルランド、英国

 

第2次拡大(1981年)

ギリシャ

 

第3次拡大(1986年)

ポルトガル、スペイン

 

第4次拡大(1995年)

オーストリア、フィンランド、スウェーデン

 

第5次拡大(2004年(10ヶ国)および2007年(2ヶ国))

キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア(2004年)
ブルガリア、ルーマニア(2007年)

 

第6次拡大(2013年)

クロアチア

 

 

EU加盟候補国一覧(5ヶ国)

アイスランド、セルビア、トルコ、マケドニア(旧ユーゴスラビア)、モンテネグロ

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