RoHS追加物質→評価指定5物質内部指令案一覧



RoHS追加物質→評価指定5物質内部指令案一覧(2008年11月)

RoHS指令の新規追加物質候補として、2008年6月には9物質が挙がっていました。 その後、検討が行われていましたが、改正RoHS指令案の内部案として、新規の規制追加物質とはせず、優先的に評価するよう5物質が指定されたようです。

 

これら5物質は主に臭素系難燃剤や可塑剤としての用途があります。
今後はハロゲン系難燃剤の規制が強まりそうですので、注意が必要です。

 

RoHSに関しては、使用用途の適用除外の見直しやカテゴリー8,9の医療機器・監視制御機器が順次規制対象となる予定ですし、CEマーキングが必要との噂もあります。 最終決定ではないので、動向を注視する必要があるでしょう。

 

 

RoHS指令の評価指定5物質(内部指令案)

RoHS指令の優先的に評価するよう指定された5物質は、以下のとおりです。
英語表記の物質名 [略した名称他](日本語訳、慣用名他)の順で記載しています。
用途などの詳細は個別ページで解説します。

 

  1. Tetrabromo bisphenol A[TBBP-A](テトラブロモビスフェノールA)
  2. Hexabromocyclododecane[HBCDD](ヘキサブロモシクロドデカン)
  3. Diethylhexylphthalate[DEHP](フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)
  4. Butylbenzylphthalate[BBP](フタル酸ブチルベンジル)
  5. Dibutylphthalate[DBP](フタル酸ジ-n-ブチル)

RoHS追加物質→評価指定5物質内部指令案一覧(2008年11月)関連記事

RoHS追加候補9物質一覧(2008年6月)
RoHS指令の対象となる化学物質は随時見直されます。
2008年6月には追加候補物質として9物質が絞り込まれました。
RoHS指令改正案指定4物質一覧(2008年12月)
RoHS指令改正案(2008年12月)では新規の規制追加物質はありませんでしたが、
最終的に、可塑剤等の用途で用いられている4物質が付属書Vに提案されました。
REACHの評価手続き等に則って、今後禁止物質になる可能性があります。
改正RoHS指令の追加物質候補(2013年10月)
改正RoHS指令(RoHS2)では新規の規制物質の追加はありませんでしたが、 規制物質の定期的な見直しの結果、4物質が新規に追加となりそうです。
RoHS2禁止物質に4物質追加、合計10物質に(2015年6月4日)
改正RoHS指令(2011/65/EU)で定められていた禁止物質(制限物質)6物質に、2015年6月4日、フタル酸系の4物質を追加する官報が公布されました。これにより、禁止物質は10物質になりました。