EuP指令と環境配慮設計
EuP指令(2005/32/EC)とは、エネルギー使用製品※1に対して環境配慮設計(エコデザイン)を義務づけるEUの規制のことです。
※1 EuP:Energy-using Products(エネルギー使用製品)
枠組み指令として採択された後、EU各国の国内法規として発効しています。
EuP指令は枠組み指令ですので、実際の規制内容は実施対策令とも呼ばれる実施措置で決められることになります。
対象となる機器はエネルギーを使用する機器ですが、具体的に規制対象になる製品分野として挙がると、順次、その製品分野ごとに予備調査や意見調整などが行われた後、規制内容の詳細が決定されます。
EuP指令では、製品が作られて最終的に廃棄されるまでの過程の全て(原材料の調達、製品の製造、流通、使用、廃棄までの全工程)、つまり、製品のライフサイクル全体について環境負荷量を評価し削減していくことが求められています。
また規制内容には、一般的エコデザイン要求、特定エコデザイン要求があり、EC適合宣言、CEマークの貼付(CEマーキング)が必須になります。
なお、EuP指令は対象機器類の範囲を拡大し、ErP指令※2として2009年に発効されています。
※2 ErP:Energy-related Products(エネルギー関連製品)
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