ErP指令とは

ErP指令と環境配慮設計・エコデザイン

ErP指令(2009/125/EC)とはエコデザイン指令とも呼ばれているEUの枠組み指令で、エネルギー関連製品※1について環境配慮設計(エコデザイン)を義務づけている規制です。EuP指令と同様に、ライフサイクル全体についての環境負荷を削減することを求めています。
※1 ErP:Energy-related Products(エネルギー関連製品)

 

エネルギー使用製品※2を規制対象としたEuP指令(2005/32/EC)から、対象製品を拡大してErP指令(2009/125/EC)へと改定され、2009年に発効しています。
※2 EuP:Energy-using Products(エネルギー使用製品)

 

EuP指令とErP指令の違い

 

EuP指令の規制対象製品は主に電気や石油などのエネルギーを使用する製品が対象だったのに対し、ErP指令では、窓や断熱材、シャワーヘッドなど、エネルギーを直接使用しないで使う製品も規制対象になっている点が大きく異なります。
2011年2月現在、これらのようなエネルギーを直接使用しない製品の実施措置(具体的な規制内容)はまだ発効されていませんが、今後、予備調査や意見調整などが行われた後、実施措置が決定されることになります。

 

なお、要求内容はEuP指令同等の一般的エコデザイン要求、特定エコデザイン要求であり、EC適合宣言、CEマークの貼付(CEマーキング)が必須になる点など、基本的に枠組みでの規制内容は同等です。
既に公布されている実施措置対象製品の各種要求事項は、旧EuP指令に基づいて発効されていますが、ErP指令へ改正されたことによる規制内容の変更はありません。

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EuP指令の概要
EuP指令の概要について説明します。