適用除外用途のステータスについて


今回は、適用除外用途のステータスについて説明したいと思います。

 

と、ここで。

ステータス?と思われた方もいらっしゃると思いますので、
簡単に説明したいと思います。

 

 

まず、EUのRoHS指令には「適用除外用途」という、
RoHSの規制物質(正確には制限物質ですね)が
規制濃度を超えて含有していても許される「用途」がありますね。

 

たとえば、「高融点はんだに含まれる鉛」や
「銅合金に含まれる4wt%までの鉛」などです。

 

適用されることを除外されているので、「適用除外用途」といっています。

 

これらの適用除外用途は永遠に適用されるのを除外されているわけではなく、
有効期限が設けられています。

 

 

有効期限はRoHS指令の規制が開始された頃は一律でわかりやすかったのですが、
今は各々の適用除外用途によってバラバラになっています。

 

同じ日が設定されているものもありますが、
適用除外用途の有効期限を延長してもらうという「延長申請」の手続きによって、
かなり複雑になってしまいました。

 

今、単純に「延長してもらう」というように言いましたが、
この「延長申請」は申請したからといって延長されるということではなく、

 

代替できる方法や材料がないということを
技術的観点から説明する必要があるので、
実はそう単純なものではありません。

 

今までに、まず1回目の延長申請が行われ、審議されましたが、
今までと同じ内容で適用除外用途が使えるものもあれば、
範囲を狭められたものなどもあります。

 

 

かなり複雑になってしまった適用除外用途については、
欧州委員会が「適用除外用途の有効期限まとめ表」を作成し、
WEBサイトにアップロードしています。

 

それがこのページからダウンロードできるファイルです。
現時点での最新版がダウンロードできます。
欧州委員会公開の「適用除外用途の有効期限まとめ表」

 

こちらのExcelの表ですが、開く際に
「このファイルを開きますか?」といったメッセージが出ると思いますが、
開いて大丈夫です。

 

「パソコンに何かあったら困る!」と思う方は開かないでくださいね(笑)

 

 

で、本題に戻りますが、
このファイルを開いてみると、F列の「Validity status」という列のセルが、
黄色だとか紫色、赤色といったさまざまな色になっていると思います。

 

これが冒頭で言った「ステータス」です。

 

何を表しているかといえば、
その行の適用除外用途が有効期限内にあるかどうかを表しています。

 

 

「Valid」は現時点で使える適用除外用途、
「No longer valid」は既に使えなくなった適用除外用途です。

 

その他、
「Valid - requested for renewal」なら
延長申請が出されているので 結果が決定されるまでは使える、

 

「Decided - not yet applied」なら
延長申請等で新しい文言に置き換わるが まだ国内法の制定期間中、
といった具合です。

 

一番複雑なのは「Valid - no longer renewable」ですが、
簡単に言うと、期限の終了までは使えるという状態と思っていいでしょう。

 

 

この表を読み解くのはなかなか難しいのですが、

 

一応、適用カテゴリとそのステータス、
つまり現時点で使えるのかどうかがわかるので、
参考にされるとよいかと思います。

 

 

今回は複雑になってしまった適用除外用途のステータスについて、
かなり簡単にですが説明しました。

 

この表が読めると、先々のRoHS対応にも役立てられるはずですので、
少しでも眺めてみるのがおすすめですよ。

 

 

それではまた次回!


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