今回は、先回に続き、適用除外用途:ANNEX III(付属書3)の有効期限
について説明したいと思います。
まずはちょっと先回の復習から。
適用除外用途は、ANNEX IIIとANNEX IVの2種類があり、
ANNEX IIIは全てのカテゴリの製品に使えるけれど、
ANNEX IVはカテゴリ8、9しか使えないという話をしました。
ANNEXって書くのが面倒なので、付属書って書きますが、
付属書3のうち、個別に有効期限が決まっていない除外用途は
本来だったら2016年7月21日に有効期限が切れている「はず」だった
ということでしたね。
さらにちょっと突っ込んだ話をすると、
有効期限が切れる18ヶ月前までだったら
「有効期限の延長申請」ができるということもお話しました。
で、この延長申請が出された適用除外用途ですが、
全てではないんですが、新しい除外用途に置き換えられています。
本来であれば、
・期限を延長するかどうか
・適用除外の範囲(除外の内容)を縮小するかこのままか
といった検討を行い、
2016年7月21日よりも前に、その結論が公布されるはずでした。
ところが、この「検討」に時間がかかってしまったんですね。
なので、2016年7月21日を過ぎてから、
見直し後の適用除外用途が出されるという結果になってしまいました。
延長申請後の結果も含め、
https://eudirective.net/rohstekiyoujogai/
のページで変更箇所をまとめていますが、
適用除外用途の範囲は変えずに、期限だけが延長されたものや、
範囲が縮小されて(使える除外用途がより限定的になって)
期限が延長されたものもあります。
2018年5月18日にEU官報で公布されたのが最終更新ですが、
例えば 7(c)-Iは、範囲は変えずに(除外の内容は変わらずに)
全てのカテゴリについて、有効期限が定められています。
7(c)-Iは、先ほどの
https://eudirective.net/rohstekiyoujogai/
のページを見ていただくと、
2011/65/EU(Annex III)の「2018.05.18官報(L123)」の下に、
「P94:No.7(c)-Iを置き換え」と書いてありますよね。
この場合は、「2018.05.18官報(L123)」のリンクをクリックすると
EU官報が別のタブで開くので(開くはずなので)、
94ページからを見てみてください。
左上に L123/94 と書いてあるページが94ページです。
このページの 次の次のページ、つまり96ページに、
7(c)-Iの変更される(置き換えられる)内容が記載されています。
延長された有効期限は、表の右側に記載されています。
こんな感じで、EU官報から変更内容を確認することができます。
変更内容の確認方法、なんとなくわかっていただけましたか?
同様に、他の除外用途も
変更された内容や有効期限を確認することができますので、
EU官報を開いて、該当のページに飛んで見てみてくださいね。
それではまた次回!