ErP指令(旧EuP指令)の規制内容

環境配慮設計(エコデザイン)を義務付けた世界初の規制

ErP指令は、省エネを促進するために環境に配慮した設計(エコデザイン)を行うことを義務付けたEUの規制です。エネルギー使用製品を規制対象としたEuP指令から対象範囲を拡大して改正・発効しています。
ErP指令の対象製品は省エネに関連する製品ですが、EuP指令同様に、具体的な対象製品名は順次決定されます。

 

EuP指令からErP指令へと改正されましたが、この規制の特徴は、製品の原料採取から廃棄に至るまでのライフサイクル全般についての環境配慮設計を義務付けた世界初の規制であることでしょう。
日本でErP指令に近いイメージの法律といえば、省エネ法の改正で出てきたトップランナー制度がありますが、この制度は運転時の省エネを重点にして制定されたものであって、原料採取や廃棄の際の省エネは考えられていません。

 

環境配慮設計を促進させるための規制は、ErP指令に限らず他国でも制定されていくでしょう。