RoHS指令、REACH規則のSVHC、PFOS規制等の動向


英国は2020年2月1日、EUから離脱しました。(「合意なき離脱(ノー・ディール)」は回避されました)
英国へ製品を輸出している企業やその企業に関連する商流にある企業については、RoHSを含めたCEマーキングに代わる対応が新たに必要になる可能性があります。
※ちなみにUKCAマーキングについてはJETROの概要解説ページを参考に。

トルコ RoHS規則発効へ

トルコにもRoHS規則が公布されました。
2008年5月30日公布、発効し、効力が発生するのは1年後です。

 

J-Moss(JIS C 0950)のことを日本版RoHSと呼んでいますし、中国版RoHSとか中国RoHS、韓国版RoHSとかカリフォルニア版RoHSなどと呼んでいるので、トルコ版RoHSと呼んでおこうと思います。

トルコ版RoHSの規制内容

トルコ版RoHSの規制内容はEU(欧州連合)のRoHS指令とほぼ同等ですが、若干規制内容が異なりますので注意が必要です。
規制物質は6物質(群)の鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭素化ジフェニール)、PBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)で、閾値はカドミウムが100ppm、他の物質は1,000ppm、均一材料ごとの閾値設定というのは同じようです。
対象電気電子機器も同じようですが、除外規定(除外項目)は若干違うようです。
RoHSに適合している場合のマーク表示もあるようなので、トルコに輸出する場合はよく規制内容を確認したほうがよいでしょう。

 

中国版RoHSの時は、環境保護マークの表示をしなくてはいけなかったり、含有表示をしなくてはいけないなど、EU-RoHSとの違いがあったので少し戸惑った企業も多いかと思いますが、トルコ版RoHSでは、基本的にEU-RoHSと同じ規制内容とみてもいいようですので、あまり混乱は起きないとみています。
ですが、法律はよく変わりますので、原文はいつもチェックしておかなければなりません。

 

 

トルコのEU加盟とトルコ版RoHSについて

<2014.02.14追記>
こちらのEU、EFTA、EEAとEUの法令対象国でも記載しましたが、2014年2月現在、トルコはEU加盟国ではありません。

 

EU加盟の意思表示はしているものの、加盟交渉は早くても2014年以降になるそうですが、EUと協調関係にありますので、基本的にはEU加盟国と同等の法規制を整備しています。

トルコ RoHS規則(2008年5月30日公布)関連記事

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