RoHS改正案:CEマーキングの導入



CEマーキングの導入

RoHS改正案(2008年12月3日)では製造者(輸入者)の義務として、CEマーキングの添付が記載されています。 欧州議会・理事会決定 Decision no.768/2008/ECのモジュールAに規程されている内部生産管理手続きを実行し、コンプライアンスが証明できる場合は、EC適合宣言書を作成し、CEマーキングを添付するとあります。
なお、技術文書とEC適合宣言書は、10年間の保存義務も生じます。

 

RoHS改正案の第15条では、CEマーキングの貼付と規則に関する条件が記載されていますが、加盟国は罰則を定めるという内容が記載されていますので、CEマーキングの不正使用があった場合は罰則が適用されることになると考えられます。

 

EC適合宣言書は付属書Zにあり、これがフォーマットということになると思います。 実務でのサンプルにはならないと思いますが、記載事項、記載内容はわかると思います。
RoHS指令改正案の概要はこちら。

CEマーキングとニューアプローチ指令

EUではニューアプローチ指令のもと、EMC指令、機械指令、低電圧指令等で特定の製品にCEマーキングが貼付されていますが、RoHS改正案のとおりに指令が改正されると、対象製品はRoHS指令用の適合性評価規格も満たす必要性が出てきます。
2008年12月末現在で適合性評価規格(EN規格などの整合規格)は決まっていませんが、IEC62321(特定有害物質の測定法)になるだろうとの見方が有力です。 なお、このIEC62321はJIS化されるとの話も聞こえてきています。

 

現行RoHS指令の規制内容では、RoHS指令適合品に対しては特別決まったマークがあるわけではありませんし、マーク貼付けの義務はありません。 RoHS対応品のマークが貼付されている製品がありますが、企業が独自に決めて貼付しているマークになります。

 

RoHS改正案では整合規格が決まっているわけではありませんが、ニューアプローチ指令の単一市場という考え方からすれば、整合規格で評価したCEマーキングの貼付が事実上の必須要求項目となるといっていいと思います。 よって、今後、整合規格も決められることになるでしょう。

 

CEマーキング貼付については、機械指令に第三者認証が必要になるとの情報もあり、自己認証していたメーカは対応に追われることになりそうです。 CEマーキングについては、RoHS改正案での貼付や機械指令だけの話ではなく、動きがあるようですので注意が必要です。




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RoHS指令改正最新情報(2008年11月)
RoHS指令は少なくとも4年に1度、規制内容の見直し・改正が行われます。
規制対象カテゴリーの見直し、規制化学物質の除外用途項目の解除に加え、
規制物質追加やCEマーク添付について検討されているようです。
RoHS指令改正案概要(2008年12月)
RoHS指令およびWEEE指令の改正案が欧州委員会から公開されました。
改正案では、医療機器、監視・制御機器の規制適用開始日や
CEマーキングの添付義務化などが改正案として挙がっています。
2008年12月3日改正案:対象製品の特定
RoHS指令改正案(2008年12月3日公開)では、規制対象製品が特定されました。
付属書Tでは製品カテゴリーが、付属書Uでは対象製品名が特定されています。
2008年12月3日改正案:医療機器および監視・制御機器の規制開始日
RoHS指令の改正案が2008年12月3日に出ています。
医療機器および監視・制御機器は規制対象外でしたが、順次適用開始されます。
また、対象機器の用語も定義されました。
2008年12月3日改正案:新規規制対象物質と適用除外用途
RoHS指令の規制対象化学物質が追加されといつも噂されていますが、
RoHS指令改正案(2008年12月)では、新規規制物質の追加はありませんでした。
改正案での適用除外用途は、新規対象カテゴリー分を別に定めています。
RoHS指令改正案の修正案(2009年10月)
RoHS指令は2010年改正予定で、適用製品の見直しや対象物質の追加などが検討されています。2009年10月、改正案に対して修正案が出されています。
RoHS改正案 欧州議会で可決(2010年11月)
ついにRoHS指令の改正案が欧州議会で可決されました。概要を説明します。