RoHS改正案:新規規制対象物質と適用除外用途



新規規制対象物質と適用除外用途

RoHS改正案(2008年12月3日)では、新規規制物質は追加されませんでした。
均質材料(Homogenous Material)中の許容最大含有濃度にも変更はありません。
規制物質と許容最大含有濃度は付属書Wに記載されています。

 

[ RoHS規制対象物質および規制濃度 ]

  1. 鉛(0.1%)
  2. 水銀(0.1%)
  3. カドミウム(0.01%)
  4. 六価クロム(0.1%)
  5. ポリ臭化ビフェニル[PBB](0.1%)
  6. ポリ臭化ジフェニルエーテル[PBDE](0.1%)

※0.1%は1,000ppm、0.01%は100ppmと同じ濃度のことを指しています。

 

 

2008年12月3日のRoHS改正案では新規規制物質追加はなかったのですが、4物質が付属書Vで指定されています。 これら4物質については、優先的に評価すると明言されているわけでなないのですが、優先的に評価する「 次期追加物質候補 」と見られています。

 

[ 優先的に評価する物質リスト ]
英語表記の物質名 [略した名称他](日本語訳、慣用名他)の順で記載しています。

  1. Hexabromocyclododecane[HBCDD]ヘキサブロモシクロドデカン:3194-55-6(異性体混合物のCAS No.は25637-99-4)
  2. Bis (2-ethylhexyl) phthalate[DEHP]フタル酸ジ-2-エチルヘキシル:117-81-7
  3. Butyl benzyl phthalate[BBP]フタル酸ブチルベンジル:85-68-7
  4. Dibutylphthalate[DBP]フタル酸ジブチル:84-74-2

 

付属書Vで指定された物質については優先的に有害性について評価されることになりますが、欧州議会および理事会規則(EC)No.1907/2006(REACH規則)の第69条から72条の手続きに則って見直しするとあります。 この付属書Vに掲載されている4物質は、付属書Wの禁止物質リストに追加される可能性があります。

 

適用除外用途については、現行RoHS指令の対象8製品群を付属書Xに、カテゴリー8の医療機器、カテゴリー9の監視・制御機器については、付属書Yに記載されています。
現行RoHS指令の適用除外用途9aのポリマー用途のDeca-BDE(デカBDE)および、10のDeca-BDEや特殊用途用の直管型蛍光灯ランプに含まれる水銀等の評価対象項目の内容は削除されています。

 

RoHS改正案が公開される前は、9物質案やRoHS改正内部案で5物質が調査対象物質として挙がったといった話がありましたが、最終的には新規規制物質とはならず、改正案では上記4物質が優先的に調査する物質として提案されています。
RoHS指令改正案の概要はこちら。




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