RoHS指令改正案の修正案



RoHS指令改正案に対する修正案(2009年10月)

RoHS指令改正案(2008年12月)は、何度か修正案が出されています。
2009年10月22日に出された修正案(ドラフト)の主なポイント・概要は以下のようになります。

 

  1. カテゴリの追加

    現行RoHS指令で対象となっている10製品のカテゴリー分類に含まれない他の電気電子機器を、カテゴリー11として追加しています。
    これにより、電圧での制限はあるものの、全ての電気電子機器が対象になることになります。
    ただし、カテゴリ6の 電動工具は、大型据付式産業用機械を除くとしていますが、この除外が削除されるようです。


  2. 禁止物質の追加

    禁止物質は、優先的に評価する物質として4物質が挙げられており、新規追加物質はないとされていました。ですが今回の修正案で、新たに7物質を追加するとされています。
    現行RoHS指令で指定されている6物質はPartAとし、修正案で出されている7物質はPartBとして付属書Wに追加されます。

    新規追加になる7物質は以下のとおりで、規制対象となる最大許容濃度(閾値)は、すべて0.1%(1,000ppm)となります。

    • 臭素系難燃剤(0.1%)
    • 塩素系難燃剤(0.1%)
    • ポリ塩化ビニル[PVC](0.1%)
    • 塩素系可塑剤(0.1%)
    • フタル酸ジ-2-エチルヘキシル[DEHP](0.1%)
    • フタル酸ブチルベンジル[BBP](0.1%)
    • フタル酸ジブチル[DBP](0.1%)

    追加物質候補から優先物質とされた4物質が、今回の修正案で、3物質がまた新規追加物質となっています。

 

新規追加物質とされた7物質は主に難燃剤や可塑剤などの用途でプラスチックに含有しているものです。特に、DEHPは、現在でも日本国内で多く使用されている物質であり、電気電子業界に大きな影響を与えそうです。
DEHPは電線の被覆に入っていることも多く、代替化が急ピッチで進められることになりそうです。
最近はDEHPが入っていないことを特長とした電線も発売されています。

 

 

RoHS改正案に対する2009年10月22日付け修正案は、こちらから参照できます。
(英語です。和訳はありません。)
特に、P45からがポイントとなりそうです。




RoHS指令改正案の修正案(2009年10月)関連記事

RoHS指令改正最新情報(2008年11月)
RoHS指令は少なくとも4年に1度、規制内容の見直し・改正が行われます。
規制対象カテゴリーの見直し、規制化学物質の除外用途項目の解除に加え、
規制物質追加やCEマーク添付について検討されているようです。
RoHS指令改正案概要(2008年12月)
RoHS指令およびWEEE指令の改正案が欧州委員会から公開されました。
改正案では、医療機器、監視・制御機器の規制適用開始日や
CEマーキングの添付義務化などが改正案として挙がっています。
2008年12月3日改正案:対象製品の特定
RoHS指令改正案(2008年12月3日公開)では、規制対象製品が特定されました。
付属書Tでは製品カテゴリーが、付属書Uでは対象製品名が特定されています。
2008年12月3日改正案:医療機器および監視・制御機器の規制開始日
RoHS指令の改正案が2008年12月3日に出ています。
医療機器および監視・制御機器は規制対象外でしたが、順次適用開始されます。
また、対象機器の用語も定義されました。
2008年12月3日改正案:新規規制対象物質と適用除外用途
RoHS指令の規制対象化学物質が追加されといつも噂されていますが、
RoHS指令改正案(2008年12月)では、新規規制物質の追加はありませんでした。
改正案での適用除外用途は、新規対象カテゴリー分を別に定めています。
2008年12月3日改正案:CEマーキングの導入
RoHS改正案(2008年12月)では、CEマーキングの導入について記載があります。
製造者(輸入者)には、CEマークの貼付が義務付けられています。
RoHS指令の規制対象製品でなくても、間接的に影響のある製品が出てきそうです。
RoHS改正案 欧州議会で可決(2010年11月)
ついにRoHS指令の改正案が欧州議会で可決されました。概要を説明します。