中国の法体系


英国は2020年2月1日、EUから離脱しました。(「合意なき離脱(ノー・ディール)」は回避されました)
英国へ製品を輸出している企業やその企業に関連する商流にある企業については、RoHSを含めたCEマーキングに代わる対応が新たに必要になる可能性があります。
※ちなみにUKCAマーキングについてはJETROの概要解説ページを参考に。

中国の「標準」とは

中国では、いわゆる「規格」のことを「標準」といいます。
標準には国家標準、業界標準、地方標準、企業標準の4種類があります。

 

強制性標準 推奨性標準 指導性技術文書
国家標準 GB XXXX-XXXX GB/T XXXX-XXXX GB/Z XXXX-XXXX
業界標準 xx XXXX-XXXX xx/T XXXX-XXXX
地方標準 DBxx/ XXX-XX DBxx/T XXX-XX
企業標準 Q/XXX XXXX XX

※1:標準の番号は上記表のように「分類(標準コード) 番号-公布年度(西暦)」または「分類(標準コード)/推奨(T)or指導(Z) 番号-公布年度(西暦)」で採番されます。
※2:業界標準のヘッダxxには、政策分野ごとに分類されたコードが入ります。(例:「SJ」は電子、「JB」は機械等)

 

 

国家標準

中国の標準の中で最も上位に位置するのが国家標準で、中国全国で共通の(統一を必要とする)技術仕様規格です。
国家標準には、強制性国家標準と推奨性国家標準、指導性技術文書があり、各々、GB、GB/T、GB/Zから始まる番号が付与されます。
そのため、国家標準のことをGB規格と呼ぶこともあります。

  • GB:強制性国家標準
    →準拠(適合)していない場合は生産・販売・輸入が禁止される規格。最も強制力がある。
  • GB/T:推奨性国家標準
    →準拠(適合)することが推奨されている規格。ガイドライン的な位置づけ。日本のJIS規格に相当する。
  • GB/Z:指導性技術文書
    →ISOやIECなどの国際規格のガイド的文書。最近の文書は国際規格と整合されているものが多い。

 

国家標準の例
  • GB 18455-2001:包装物のリサイクルマーク
  • GB/T 26572-2011:電子電気製品中の使用制限物質の限度量に対する要求
  • GB/Z 6829-2008:剰余電流動作保護リレーの一般要求

 

 

業界標準

政策分野別(業種ごと)に定められている規格で、各々の業種において共通(統一)の技術仕様規格です。
業界標準には、強制性業界標準と推奨性業界標準があり、各々、業種によるヘッダから始まる番号が付与されます。
政策分野別の標準コードは2013年現在、57種類あります。
例:「SJ」は電子、「JB」は機械、「HJ」は環境保護 等

 

業界標準の例
  • JB 8716-1998:自動車トレーラーおよびタイヤトレーラーの安全規定
  • SJ/T 11364-2006:電子情報製品汚染制御表示に対する要求

 

 

地方標準

国家標準や業界標準がなく、省、自治区、直轄市内の範囲で共通化(統一化)が必要な場合に定められる標準です。
ヘッダのxxには、2桁の数字が入ります。
例:「DB11」は北京市 、「DB37」は山東省 等

 

 

企業標準

国家・業界標準がなく、主に国営企業独自で制定した規定。届出・受理されたもの。